• RehaJoint またま むねひこ

ベッドから離れる作業…

重力を強く感じる

クライエントの目標は、「トイレでトイレ(排泄)をすること」「外に出て美味しいもの(ビフテキ、刺身)を食べること」です。


街を見渡せば、日常的なことと感じると思いますが、ベッドで寝たきりの期間が長くなればなるほど、このような作業を行うまでの道のりは長く険しくなります。

寝たきりの状態から少しずつ起きていく過程で、クライエントからはよくこのようなコメントを頂きます。


「こんなにカラダが重たかったかな」


と言葉を言い変えれば、”重力を強く感じる”ということです。宇宙飛行士が地球へ戻って来た時、地上に降りるなりフラフラで立つことが精一杯だったりします。それと類似した状態なのだと思います。


話は戻りますが、『トイレ』『美味しいものを食べる』というワードにのみ焦点を当てれば現状でも、行うことができます。寝たまま外食しました、という(株)きゅうすけ 代表 福田久徳氏の過去の事例でそのような報告がありました。確か、焼肉を食べに行ったとか?


しかし、『トイレでトイレ(排泄)』『外で食べる』というワードがある以上、ベッドから離れること(離床)が必要になりそうです。

クライエントと心の対話

クライエントは約2週間ほど、ベッド上で過ごされていました。この期間は「この先、どうしたら良いんやろな?」「どうなるんやろかな?」と未来に対する不安を投げかけられることが多く、私なりの戦略を伝えました。

”ベッド上で過ごす”ということは1日中、ほぼ変化のない環境下で過ごすということです。ネガティブ思考がループしますし、心も真っ暗になると思います。耐え難いです。


今回の新型コロナウイルス感染による自粛により多くの方がこれに近い経験をされたのではないでしょうか?活動制限が限られるとやることも制限されます。こんな時に役立つのが、クリエイティブ思考、ポジティブシンキングかなと思います。メディアではこのような能力に長けている方が「〇〇するといいですよ」って言ったり、取材されたりしていました。

このような時は、クライエントにそっと寄り添い、心に明かりを灯す作業が必要です。そして、クライエントの文脈に触れながら心で会話をし”協働”で戦略を考えます。

今週から少しずつベッドから背中を離すことができるようになってきました。ベッドから離れることはクライエントにとってはとても大きな作業です。何事も一歩目には大きなエネルギーを必要とするように…。心に寄り添うサポートがあればできそうな気がしますね。

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